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Excuse me

君が笑って 僕が支えて それでいいじゃないか なんて笑って

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Army Dreamers

たびたび変な夢を見る。

体育館のような場所で、僕は舞台下の収納スペースに隠れていた。マットに包まって、奥歯をガタガタ言わせていた。
やがて、正面の扉が開いた。やつがきたのだ。
劈く悲鳴が室内を木霊する。耳を塞ごうにも、身体が硬直して動けない。
はやく消えてくれ。祈るたび、足音は近づく。神なんていないんだ。
やがて、閃光が僕の身体を貫いた。それでも僕は生きていた。


浅ましいことに人間は、少し距離が近づくとすぐに距離感を失ってしまうらしい。
大学では、近すぎずとも遠すぎない関係を築こうと努力している。
関係というのは蜘蛛の巣のようだ。あるいは将棋か。
雁字搦めで、動ける範囲も決まっている。取れる戦略の幅の少なさったらない!
「もうたくさんだ、何もかもを終わりにするよ」彼の声が聞こえるのだ。

受身はさぞかし楽だろう、と思う。
楽なんてもんじゃない。責任もいっさいともなわないのだ。
ただ影からこそこそこちらを覗いて、荒を探してはせせら笑う。

あの国にいる、夢見る戦士たちに僕は遭いたい。
Army Dreamersよ、祈りの中で眠るのだ。

僕自身、争いをあまり好まぬ性格になった。
それは裏を返せば、文句の一つも付けられない気弱な性格だということだ。
大人になろうと思い、とりあえず何だって認可してきたが、自分の生きる領域を譲ってやったって息苦しいだけじゃないかと気付く。
いたずらにこちらの領域に侵入されるのは気分がいいものじゃない。
僕はそういった、精神的に害となる事象には一切関わるのをやめようと思う。
好きなように、生きていたい。
ハヤブサが僕を叱咤するのだ。

さて、新作のタイトルが決まった。「孤独の果て」だ。
ボカロ曲にも同タイトルがあるが、決して同じじゃないのであしからず。
パクリかと言われれば、全く違う、別物だと堂々と言い張れるほどには内容が違うはずだ。
いや、もはや偶然の産物と言ったって言いのやもしれないな。

知ってる人は知ってると思うが、僕は割と幻想的な世界観が好きだ。
それは、はっきりとハチさんの影響だと言ってしまえる。
そもそも僕の思考の大部分を彼の曲が占めているのだから、仕方のないことだ。

そんなわけで、どこか儚げな、しかし力強い世界を描こうと今まで三十作近く積み重ねてきたわけだが、
今回は方向性がガラリと変わっている。
全体的に汚い。下劣な世界だ、と僕も思う。
ドロドロしている。悪魔が作った世界なんじゃないか、と思うくらい。
だが、綺麗なものは汚い環境でこそよく映えるということを、僕は体験したかった。

文芸部では、定期的に部誌の発行をするのだが、たいていは題材があらかじめ決められている。
七夕だとか、そういう季節や行事にまつわるものである。
自由に書けるのは、今回含め僅かしかないのだ。
だからこそ、僕は冒険してみようと思った。
そういうわけで、僕が常にこんな汚い世界を想像しているわけではないのだ、と予防線を張っておきたかった。
眠いし、寝ます。
おやすみ、そしておはよう

追記で序章+α
少しだけ修正してあります。


 永久野せつな(とわの せつな)は、若干十七歳の女子高校生であったが、その本質はその他大勢の同い年、いや、生物とまったく別物なのであった。
 彼女が彼女足る所以、せつなとその他大勢のモブたちとの決定的な特異点は、一重に「イデア」の存在を認可できるか否か、である。
 永久野せつなは生まれながらに、万物の事象の本質を見抜く力を手にしていた。
 彼女がそれに気付いたのは、物心がついたその瞬間である。せつなは、初めて見る万物の本質を、まるで説明書を読んでいるかのように易々と理解した。
 それは物だけに留まらず、人、事象、システムなど、ありとあらゆるものを対象とする。
 永久野せつなはそれのあまりの重要性と危険性に幼いながらも気付き、その能力を浸隠しにしてきた。その甲斐もあって、彼女の両親は今でもせつながただの娘だと勘違いをしている。

 彼女には、『世界のイデア』さえも見抜くだけの素質が存在していた。
 ここで、せつなの前には二つの選択肢が現れる。
 一つ、世界のイデアを見抜くことはせず、人並み以上ではあっても、人外ではない存在として生を全うする選択。
 一つ、世界のイデアを見抜き、万物を知り得た絶対の神として君臨すること。

 最初、せつなは攻略本を読み終えた後のRPGをこなすのはつまらないと判断した。
 ただでさえ万象の本質を見抜く力が備わっているのだ。それを最大限発揮したところで、かえって人生をつまらなくするだけである、と。
 世界のイデアを知らなくても、目の前のイデアが確認できるだけで人生はだいぶ楽になる。イージーモードで充分だ。ベリーイージーモードは、要らない。

 結果、彼女は神にはなれなかったが、王になることはできた。
 幼稚園、小学校、中学校、そして現在在学している高校と、彼女は常にグループ、クラス、学年、果ては学校の中心に在り続け、才色兼備、文武両道の人気者として君臨した。
 イデアを見抜くその力があった彼女には、学校の支配など朝飯前であった。クラスメートや教師は駒に過ぎず、本来絶対権力者であるはずの校長は、盤の真ん中でうろたえるばかりの、ゲームのルールも知らぬ愚かな王将に過ぎなかった。
 せつなは全てを巧みに支配した。人間の奥底に眠る本質を見抜き、それぞれを満足する立ち居地へと動かした。当然、その感謝の念はせつなに向けられるように仕向け、彼女はますます人気を獲得していく。
 そうしてせつなは王となった。常に足元のピラミッドを観察し続け、誤差があれば修正する。下の者たちは、せつなに憧れ、恋焦がれる者も後を絶たなかった。

 やがて、せつなが築き上げたピラミッドは揺らぎ始めた。修復が間に合わないペースで齟齬が発生し、正誤が交差し、彼女は頭を抱えた。
 せつなが最も辟易とさせられたのは、『嫉妬』であった。例えせつなに対する恩があっても、成績優秀で誰からも好かれる彼女に嫉妬の情を抱く人間は少なくなかった。
 とりわけ、恋愛絡みの嫉妬は後を絶たない。一時期はせつなの所属するクラスの男子の、三分の二がせつなに恋していたのである。こんな有様では、他の女子が嫉妬するのは当たり前だった。

 永久野せつなは考え、考えに考え、この状況を打開する方策を閃いた。
 ただの王だから、男性モブたちは自分に恋をする。ただの王だから、女性モブたちにライバルとして見られている。
 だったらば、神として昇天してしまえばいい、と。
 神になれば、恐れ多くも恋慕など抱けまい。神になれば、恐れ多くも嫉妬の情など巻き起こるまい。

 そうして永久野せつなは、ついに唯一見て見ぬフリをした『世界の本質』を見抜くことになった。
 神となるために。


孤独の果て

《永久野せつな》
 高校に入学し立ての頃、私の学校には、三人のイレギュラーが存在した。
 一人は、全く他人の興味を示そうとしない、ある意味永世中立国のような立ち位置にいる『榛原渚(はいばら なぎさ)』という同い年の少女。
 一人は、最高学年の不良で、この地区一帯のヤンキーたちを纏めるヘッド『水野龍太』。
 一人は、女王様気質を持つ、高飛車な女。モデルをしているとかで、中学校以来の忠実な取り巻き改めしもべさえも存在する『雪ノ下葵』。
 幸か不幸か、この女は同じクラス配属となった。

 四人将棋をご存知だろうか。通常の将棋とは違い、麻雀のように四人で盤を囲う将棋のことである。
 私たちは、高校という盤上で、人間という駒を操り、勢力争いを繰り広げることとなった。
 まず、榛原渚は穴熊を決め込んだ。彼女はひたすら孤高を貫いた。邪魔にはならない。今は放置しておく。
 序盤、最も有利だったのは水野龍太だ。既に二年以上在学している彼は、数多くの手下を獲得していた。
 さらに厄介なことに、彼はモデルである雪ノ下葵と交際を始めたのである。
 
 先述のとおり、雪ノ下葵と私は、同じクラスに所属していた。
 モデルというだけで一目置かれている上に、この学校の生徒トップである水野龍太と交際をしている。
 クラスメートたちは彼女の配下となることに傾注した。
 私は私で、ゆっくり、着実と支配を根を巡らせていった。もともと容姿はかなり良い方だし、スポーツや勉強などは、その『イデア』を見抜いてしまえば簡単に極めることができる。
 最初、雪ノ下葵一強で終わると囁かれていた私のクラスは、私と雪ノ下葵で、おおよそ四対六ほどの勢力で拮抗を始めた。
 私が彼女に遅れを取っていたのは、飽くまで力が及ばなかったからではない。雪ノ下葵に、「この女は私の覇道にとっては邪魔者だが、格下に違いは無い」と思わせるためである。
 つまり私は、雪ノ下葵が先制攻撃してくる状況を作り出し、あとはひたすらそのときを待ち構えていたのだ。




「ねえ、俺たちもキミにあんまり乱暴はしたくないんだわ。だからさ、大人しくしててくんねえ?」
 下衆を具現化したような声が聞こえた。
 素早く状況を確認する。拘束されている。手は後ろ手に回され、足は折りたたまれた状態、身体は埃っぽい床に転がっている。
 幸いにも、目隠しはされておらず、手足もガムテープで塞がれているだけで済んでいる。
 まず、場所の確認。見た感じ、空き教室だろう。しかしそれだけでは情報として不十分だ。『この場所』のイデアを見抜く。ここは廃校となった中学校の一室か。
 そして敵の確認。クラスメートの男子三人に、隣のクラスの男子一人だ。全員、雪ノ下葵の配下と思われる。
 戦力の確認。クラスメート三人は力でこそ私に勝るものの、技術面ではズブの素人。こりゃ楽勝。
 問題は、隣のクラスの男子Xだろう。こちらは空手及び柔道を習得している。さらに、他の三人とは違い、全く油断をしていない。
 帰宅途中の私の意識を一瞬で落としたのも恐らくコイツ。念のため、名前を見抜く。陸海空(りくかい くう)。
「なあ、返事してくんね? せつなちゃん、無視は傷ついちゃうよ俺」
 こいつの名前は覚える必要も見抜く必要もない。モブAだ。ナイフを持っているのは要注意だが、刺す勇気などないことはとっくに見抜いている。
 ついでにこの状況のイデアを見抜く。やはり、全員雪ノ下葵及び水野龍太に脅かされて事に及んでいるらしい。
「つまらない御託を並べるのが趣味なの? レイパーとしては二流ね。その口調も、脅し方も、何かを模擬しているようだけど、何一つ似通っていないばかりか滑稽なだけ。
 手篭めにしたくて私を拉致、拘束したんでしょ。始めるならさっさとしなさいよ」
 一瞬、モブAのこめかみがピクリと動いたが、飽くまで余裕ぶりたいらしい。
「なぁんだ。せつなちゃんもその気なんだね。でもただするだけじゃつまらないからさ、服くらいナイフで破いちゃっていいよね」
 その言葉を合図に、下品た笑いを帯びながら、モブA、B、Cが私を取り囲む。
 唯一、陸海空だけがやや離れたところで、腕を組みながらこちらをじっと観察している。
 こちらを読もうとしているのだろう。つくづくこの男は気に入った。出来れば私のものにしてしまいたい。
「んじゃあ、暴れるかも知れないから、お前ら脚と肩抑えといて」
 Aの言葉を合図に、B,Cが鼻息を荒げつつ私の身体を押さえに掛かる。不快感を露にしたいところだが、ひとまず我慢する。
「んじゃ、陸海クンはカメラ回しといて。」
 こいつらの脳内にある、今後の展望が見えてきた。
 このまま私が大人しく手篭めにされ、その様子をカメラに収める。それを脅しの道具に使い、今後ともご利用しようという魂胆だ。
 漫画の読みすぎだ。そろそろ、制服が犠牲になりそうだし、反撃に転じるとしよう。こいつらの底の浅さも、人間性も何もかもを見抜けたのだから。
 とはいえ、流石に現在の状況を力ずくでひっくり返せるほどの力量は私にはない。
 せめて手か足片一方の拘束を解いて貰う必要がある。
 ナイフが胸元に近づいた瞬間、私は途端に弱気に転じた。正確には、演じた。小さく悲鳴をあげると、
「ご、ごめんなさい……。何でも言うこと聞くから、ナイフはやめて……」と小声で囁く。
 ついでに目じりに涙を溜めれば、可愛らしい小動物の出来上がり。
「せつなちゃんもやっと自分の状況、理解できたみたいだね」
 Aがニタァッと笑った。完全にこっちが屈したと思い込んでいるのだろう。B、Cも同じようだ。ただ一人、ビデオカメラを抱える陸海空だけが無表情のまま微動だにしない。
 もしかしたら、見抜かれているかも知れない。だが、彼はとくに何をしようともしていないようだった。
「ま、可哀想だし、大人しくしててくれるなら、こっちも優しくしてやるよ」
「はい……」
 コクリと頷く。
「じゃあ、脱がすからさー、まずはガムテ切っちゃうね。そんくらいは我慢してな。少しでも暴れたら、分かってるよね?」
 私の目の前でナイフが鈍色に瞬いた。大人しく頷く。
「じゃあ、まずは脚から」
 これは悪手だ、と私は思った。最悪、脚だけあればこの三人を蹴り飛ばし、陸海空を振り切って逃走することなど容易だからだ。
 私を脱がすだけなら、脚の拘束を解く必要は一切ない。むしろスカートを拘束具として使用することだって出来るのに。最低でも、手の拘束だけ解けば、事足りはずだ。
 脚を拘束していたガムテープは容易く切断された。自由になった脚を、痺れてしまったから伸ばしてもいいかと聞くと、Aはニタニタ笑いながら快諾した。
 ゆっくりと広げる。多少痺れはあるものの、動きに支障をきたすほどではないだろう。
 しかし、状況は私の予想に反して、急激に好転してきている。どうせなら、手の拘束も解いて貰ったほうがいい。画すれば、陸海空を手中に収めることもあるいは可能だからだ。
「んじゃ、次は手ね。ああ、由クンやってくれる?」
 由と呼ばれた男、モブBは「うす」と低い声で答えると、ナイフを受け取った。別に素手で剥がしゃいいだろ、その間誰かがのど元に得物突きつけときゃ完璧なのに、と脳内でダメ出しする。
 つくづく間抜けなレ○プだ。
 Bがナイフで手のガムテープを切っている間、Aが笑いながら胸部を触り始めた。じっとりと、撫で回すように。既に自由になっている脚で蹴り飛ばしてやろうかと思ったが、後少しの辛抱だ。
 やがて手の拘束も解除された。そしてBがナイフを持って立ち上がった瞬間、私は行動に移した。
 まず、脚蹴りでCを蹴り飛ばすと、そのままの勢いで立ち上がり、怯んでしりもちを搗いたAの顎を蹴りぬく。
 最後にナイフを手前に突き出してガタガタ震えだしたBと向き直る。
 こいつは、ビビると本気で武器を振り回す性質がある。これなら、Aがナイフを持っていたままのほうが楽だった。
 「馬鹿な真似は止して。あんた、普段、こんなことするタマじゃないよね?
  媚びて卑下た笑み浮かべることしか出来ない哀れなキョロ充だけど、フィクションノンフィクションの分別くらいついてるでしょ?
 ねぇ、誰に命令されて私を襲ってるの? 答えなさい。じゃなければ、警察に突き出すけどそれで良いのかしら?」
 馬鹿にはこれが一番効く。一度に複数の質問をすれば、当然パニックになるだろう。だから、足りない頭で必死に考えながら、一番自分にとって利益となる質問と回答を見出すのである。
その質問が、「誰に命令された」であるのは明白だった。それだけが、自己保身に繋がるのだから。
「ゆ、雪ノ下葵さんです……」
「そう。分かったわ。あんたは悪くない。そうね?」
 優しく微笑んだ。私はルックスで言えば、客観的に見ても雪ノ下葵と比べて遜色ないはずだ。
 その笑みでCも落ち着きを取り戻した。まだ荒い息を繰り返しているが、ナイフを持つ手はだらしなくぶら下がっていた。
 私はCに歩みよりながら、甘い声で囁いた。
「だから、眠っててね」
「え」
 ナイフを持っていた手の手首を素早く掴んで、もう片方の手で叩いた。落ちるナイフ、響く音。
 脛を蹴り上げ、鳩尾に正拳突きをかました。意識を失ったCは私の身体にもたれ掛かったが、気持ち悪いので転がしておく。
 さて、残るは一部始終をカメラに収め続けている陸海空だけだ。
「ねえ、キミは見てるだけなの?」
「……他のやつらがやられちゃったんで、俺が出るしかなくなっちゃいました」
 ゆっくりとビデオカメラを下ろす。ツンツンの短髪も、日に焼けた肌も、なかなか好みだ。おまけに身体も良く鍛え上げられていて、習得している柔道技や空手技と相まって、相当の実力を有しているはず。
「へえ、陸海くん、女の子相手に手出すんだ?」
「そうせざるを得ないってことです。それに永久野さん、強いですし」
 彼はため息を吐いた。
「……ねえ陸海くん、私のことはせつなって呼んで」
 甘い声を出す。まずは敵意のないことを知らせてやらなければいけない。
「何が、言いたいんですか?」
「そうね、回りくどいのは苦手だから、端的に言うけど、私と付き合って下さい。お願いします」
 今まで生きてきて、ここまで「レベルが高い」人間は滅多に見たことはない。当然私は百レベルとして、周りは精々一桁、雪ノ下や水野クラスであっても、二十レベルに達しているか達していないか程度だろう。
 だが、彼は少なく見積もっても三十レベルに達する。パートナーとしては、なかなか悪くない資質を有している。敵役としては役者不足だが、彼氏兼配下としてなら、これ以上はない適役ということだ。
 ちなみに、この学園で私に次いでレベルが高いのは、榛原渚である。七十レベルクラスはある。今は大人しいから良いものの、牙を剥かれたら厄介だ。その時のためにも、私は陸海空が欲しかった。
「永久野さんみたいな方にそう言われるのは大変喜ばしいんですが、生憎そうは出来ない事情がありまして」
 彼は私がどんな人間なのか、理解できている。私がどのくらい高レベルなのかとか、自分にとってどれだけ利になるのかとか、全部把握しているのだ。
 しかし、一つの事情がそれを邪魔する。
 その事情が、彼が今ここにいる事情そのものなのだ。
「知ってるよ。陸海くんのお父様の会社のお得意先の社長が、水野の父親なんでしょ? 大丈夫、そんなもの私が何とでも出来るもの」
 嘘でもハッタリでもなかった。やろうと思えば、市場の流れをコントロールすることも充分可能だ。
「貴方は賢いから分かるはずよ。私は何でも分かるし、出来るの。だから、私に付いて来なさい!」

続く。
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