Excuse me

君が笑って 僕が支えて それでいいじゃないか なんて笑って

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次の曲がり角を上に曲がると薬局です。

「次の曲がり角を上に曲がると薬局です。だと・・・!?」

どうやって上に行けというのか。

分からない。上、という事は上・・・つまりあの空に向かえというのか?

あいにく俺には翼も羽も無いし、ジャンプ力もない。

つまり、上に行くのは不可能だ・・・

しかし、薬局に行くしかない。胃に持病を持っていて、薬局に薬を買いに行かなければならないのだ。

道に迷って、知らない土地で途方に暮れていた時の事だった。

近くに70過ぎくらいのおばあちゃんが通りかかったのだ。

早速薬局への行き方を聞いてみた。

「次の曲がり角を上に曲がると薬局です。」

そう言うとおばあちゃんはにっこり微笑んでどこかに行ってしまった。
辺りを見渡しても誰もいない。
昼前だったはずなのに、いつの間にか夜になっていた。

近くの建物にも誰もいない。仕方ない。曲がり角まで行ってみよう。

2分後、曲がり角に着いた。大通りの十字路だった。ただ建物は何も無い。

「上、って・・・」

上を向いたがそこには満天の星空が広がっているだけだ。

「上、ってそのまままっすぐ進めって事か?」

と思ったが、「上に“曲がれ”」と言ってきたのだ。

曲がる、っていうと少なくとも直進は無いだろう。


途方に暮れた。どうすればいいんだ。
考えても考えても時間ばかりが過ぎていく。

一旦戻ってみるか、そう思った矢先だった。

突如胃が激しく痛む。
コンクリートの地面に倒れこんだ。

「~~~~~っ」激痛でしばらく動けそうにない。






どれだけこうして痛みに耐えていただろうか。

いつの間にか雨が降っていた。

何故かコンクリートの地面に雨が染みてぬかるんできた。

そのまま体が下へ下へ引っ張られていく。

どうすることも出来ない。抵抗すらせず、下へ下へ下へ・・・








何も見えない聞こえない。完全に埋まってしまったのだろうか。

体を動かそうにも動けない。

このまま餓死するのか?それとも圧迫死か?なんて空恐ろしいことを考えてみた。

何かを考えていないと暗闇に押しつぶされる気がした。

ふと脳裏にあのおばあちゃんが通り過ぎた。

いったい誰だったのか、分からない。なぜ上に、なんて言ったのだろう。

なぜにっこり微笑んだのだろう。どこへ行ったのだろう。

分からない。

遠くで声が聞こえた。

「ここは・・いな・・・・・・・・しん・7・9だってな・・・」






いつの間にか地面の上に立っていた。

いつの間にか明るくなっていて、夕焼けが笑いかけていた。

地面を軽く蹴ってみた。体が浮いた。跳んだ、いや飛んだんだ。

赤黒い地面が小さくなっていく。建物は一つも無かった。ただコンクリートの大通りがそこらじゅうに張り巡らされているだけだった。

でも、薬局は結局無かった。




夏が明けてすぐの出来事だった。あの日の出来事は絶対に忘れられない。

今でも時々あの十字路に行ってみる。

建物がずらっと立ち並んで、すごい景観だ。
上を向くと、やはり何もない。

しばらく立ちすくんで、それから歩き始めた。あの日歩んだ道を反対方向に。

「あの」

10歳くらいの女の子が話しかけてきた。

「どうしたの?」

かがんで視線を合わせる。

「○○ってデパート、どこにあるか分かりますか」

「ああ、次の曲がり角を上に曲がったところにあるよ」

「え?」




っていう夢を見たので(二日くらい前)書いた。少し改造してあるけど。
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| っていう夢を見た | 15:39 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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